サイバーセキュリティはじめました

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Windowsのイベントログ(Security)を見る④ ~Microsoft Message Analyzerの簡単な操作方法~

先日記載したMicrosoft Message Analyzerの記事が、想像以上に好評のようで、いまだに多くのアクセスをいただいています。

そこで、私がMicrosoft Message Analyzerを使用する場合の操作方法を一部公開したいと思います。

Microsoft Message Analyzerの操作方法

今回は、Microsoft Message Analyzerの活用方法をご紹介する前に、私が使っていく中で必要な部分のみのMicrosoft Message Analyzerの操作方法をご紹介します。

ファイルオープン

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FileメニューからOpenを選択します。

次に、ファイルを選択する画面が表示されますので、事前に別ファイルとして保管しておいたevtxファイルなどを選択します。

ワンポイントテクニック①

なお、ファイルを選択する画面で、複数のevtxファイルを同時に選択することで、すべてが1つのファイルであったかのように、まとめて取り込むことができます。

ファイルの容量上、途切れてしまったログを読み込ませるのに便利な機能です。

例)2018年7月15日10:00~2018年7月16日0:00のファイルと、2018年7月16日0:00~2018年7月16日15:00のファイルを同時に取り込むと、2018年7月15日10:002018年7月16日15:00という1つのファイルを取り込んだ時と同様の動作となります。

ワンポイントテクニック②

ファイルオープンの操作を複数回行うと、ログがタブで分割されて表示されます。 

 

正常時と異常時のログの比較を行う際に便利となる機能です。

 

ログ画面の整理

表示されたログ画面は、いろいろな情報が表示されており、非常に見づらくなっています。

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整理するには、各項目のタイトル部分を右クリックします。

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このようなサブメニューが表示されますので、これらを活用してログ画面の整理を行います。

項目の削除

基本的には、不要な項目を「Remove」で削除します。一度削除した項目も、別の部分で再表示させることができますので、「今、必要ない」と思った項目をすべて削除してしまっても問題ありません。

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ざっと整理すると、このくらいまで削除できるのではないでしょうか。

もちろん、使用用途やこだわりなどによって、何を消すかは変わってきますね。

グルーピング

次に、グルーピングしたい項目のタイトル部分を右クリックし、「Group」を選択します。

すると、その項目が同じものだけをグルーピング化し、その項目が何件あるかを確認することができます。

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この画面では、EventIDでグルーピングしています。

この状態でEventIDの横の△をクリックすると、そこにグルーピング化されている各データを見ることができます。

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グルーピングは、各項目の件数を素早く確認できる方法ですが、時系列でイベントを確認するには向かない方法ですね。

この辺をうまく使い分けていく必要があります。

項目の追加方法

項目を追加するには、イベントのいずれかのデータをクリックします。

すると、画面下部のDetails欄に、その詳細が表示されます。

そのDetails欄で追加したい項目で右クリックします。

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すると、上図のようなサブメニューが表示されますので、「Add 項目名 as Column」を選択すると、ログ画面に項目が追加されます。

ログ画面の保存

ログの画面は、自動記憶されません。そのため、せっかくきれいに組み上げたレイアウトも、保存しておかなければ初期レイアウトに戻されてしまいます。

そこで、各項目のタイトルを右クリックするか、「Layout」ボタンから「Save Currrent Layout As ...」を選択します。

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Name欄に保存するレイアウトの名前、Description欄にその説明を入れ(必要に応じてCategoryを変更し)saveをクリックします。

ここで保存したレイアウトは、「Layout」メニューから呼び出すことができます。